煙草に火をつけて終わる 電子書籍版
275円(税込)
作品内容
いつもそこには煙草とシャツがある ■タイトルには「煙草」とあるが このシンプル極まりない短篇のもう一つの主役はシャツだ。普段は吸わない煙草なのに、フランス土産でもらった煙草がバッグの中にある、という状況。そして、男物のシャツを、男も女も着て、それが次々に別の人物の手に渡っていく、という状況。シャツにはきっと、煙草の匂いがつきやすいだろう。しかし、煙草は吸いたい時に吸えばいいし、シャツは所有者が問題ではなく、好きだから着る、ただそれだけでいいのだ。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
作品情報
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