スーパー・マーケットを出て電話ブースの中へ 電子書籍版
275円(税込)
作品内容
自分の所作を、もう1人の自分が見つめるとき ■男女が2年ぶりに会う。26歳で出会って、今は35歳。お互い、いろいろあった。途切れてはまた再会=再開するこのような関係を 何と呼べばいいのだろうか。雨。駐車場。ステーション・ワゴン。いつも1人で買物をするスーパー・マーケット。(片岡義男の小説で「スーパー」などと略してはいけない、あくまで 「スーパー・マーケット」だ) 今日の買物袋は中身がいつもと違い、不安定なことを意識する。それを抱えて雨の中に出ていく自分の映像を意識する。それが35歳になった、ということなのかもしれない。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧