ふたとおりの終点 電子書籍版
この作品は完結しています。(全1巻)
275円(税込)
作品内容
終点を語る4人の男女、未だ終点に至らず。 ■同じ大学に在籍していた男女4人がステーション・ワゴンで西へ向かう。やはり同じ大学にいた友人の結婚披露宴に出席するためだ。社会に出て数年。もはや学生ではないが職場ではまだ中枢まで至らず、宙ぶらりんの時期である。しかも独身。男2人にとって結婚は自分の問題ではなく1つの話題として話のネタになるばかり。さっさと手を動かしているのは女のほうだ。目的地にはまだ着かない。ふだんはまるで縁のない地方都市の朝の光の中で、よるべない存在として、4人はステーション・ワゴンの中に浮いている。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
作品情報
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