心をこめてカボチャ畑にすわる 電子書籍版
この作品は完結しています。(全1巻)
275円(税込)
作品内容
思い出してみてほしい。どこかの上に、心をこめてすわったことなんてあっただろうか?■サンダンス。アメリカ西部開拓時代に生き、伝説的な強盗、アウトローとして知られるその男と同じ名前を付けられてしまった少年はなんとインディアンだ。彼はガス・ステーションと簡易食堂を兼ねたような店をほぼ1人で切り盛りしている。囚人。囚人を護送する刑事。病気の少女。ヒッチハイカー。てんでばらばらの女たち男たちが店に立ち寄りテキパキとサンダンスは仕事をこなしていく。ここには、声高なインディアン擁護も社会批判もない。ただ「心をこめて」カボチャ畑にすわることを白人たちがしないだけである。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
作品情報
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