永遠に失われた 電子書籍版
275円(税込)
作品内容
すべてが終わること、写真を撮ること ■17歳。人生で最も輝かしく、また不安定な年齢だ。誕生日を終えたばかりの彼女は、ふと家を出て バスに乗り、海岸にまで足を延ばす。焦燥感のような、鬱屈した気持ちのような そんな壊れそうな気持ちの中に、突然、凧を持った少年が現れる。凧揚げを手伝う、という他愛もない時間を共に過ごしたことが 彼女にとって決定的な時間になる。極端に観念的な理想と、あざやかな目の前の現実が ピタリと一致する奇跡の年齢。しかしもはや、それは「永遠に失われた」。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
作品情報
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