煙が目にしみる 電子書籍版
この作品は完結しています。(全1巻)
275円(税込)
作品内容
涙より煙がいい ■ひどい男、と言ってさしつかえないだろう。仕事が忙しいことを理由に、約束を反故にし続ける男である。しかし女に対する同情も微妙だ。待つ女になりすぎている。惚れた弱み? それでも、女と男は一晩だけ、会うことができた。倉敷から金沢、金沢から新潟。なんとムダに(?)西から東へ。大人だから、酒も飲めば煙草もある。煙草の煙が、目に入る。もし涙が出たとしても、それは純粋に煙のせいなのだ。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
作品情報
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