吹いていく風のバラッド 電子書籍版
この作品は完結しています。(全1巻)
275円(税込)
作品内容
連続しない、いくつもの美しいシーン。そこに吹いている、すべて違う風。そして、コーヒーは2杯だ。■長さとしては長編小説だが、一続きの物語があるわけではない。「あとがき」が簡潔に説明しているようにエッセイのような、小説のような、様々に印象的な鮮やかなシーンを、前後の文脈なく、28編、集めている。ごくささやかな共通項として、どの掌編にも風が、あるいは風の気配がある。夜の、ビジネス街の、電話ボックスの、大きな公園の、少年の、別れ話の、プールの、汚染されて住めなくなった島の、その風。風にはコーヒーがよく似合う。できれば、たっぷりと2杯だ。【著者】片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
作品情報
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