地政学入門 電子書籍版
1056円(税込)
作品内容
世界を動かす「見えざる力の法則」、その全貌。地政学テキストの決定版!アメリカの対タリバン戦争敗北は、地政学を軽視した結果である。地政学は帝国と結びつくものであり、帝国は国民国家を超える。帝国の礎にはイデオロギーがあり、それは「物語の力」が核となっている。地政学はナチスの公認イデオロギーとなっていたがゆえに封印されていた、危険な「物語」でもある。危うい物語が浸透していくと、世界は知らぬ間に大きな危機を迎えることになる。無批判に受容してはならない政治理論のエッセンスを、国際政治の具体例を基に解説していく珠玉の講義。対立が激化する米中、イランを筆頭に勢力圏の再編が進む中東、混迷の中央アジア、ブロック化と理念維持の狭間で苦闘するEU、反日と反韓の疑似戦争が続く東アジア。世界はいまだ、グローバルでなくインターナショナルのせめぎあいが中心となっている。帝国化する時代を読み解くには、地政学が大きく、有用な鍵となる。■宗主国なき帝国、植民地なき帝国■何が島で何が岩か、暗礁か■「イスラム国」は「原因」ではなく「結果」■琉球占領の計画もあったアメリカ■中国西側が「イスラム国」化する危険性■信頼醸成サミットの目的■国旗・国歌が制定されても民族は形成されない■宗教は重要な地政学の要因■十字軍が再び※本書は2016年7月に晶文社より刊行された『現代の地政学』を改題のうえ、再編集を行い、加筆修正したものです。【目次】新書版まえがきまえがき第一講 地政学とは何か第二講 ハートランドの意味第三講 ヨーロッパと中東 第四講 海洋国家とは何か第五講 二一世紀の地政学的展望あとがき参考文献一覧
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧
この作品が好きな方はこちらもおすすめ