戦略の罠 電子書籍版
1980円(税込)
作品内容
■『国家の罠』から20年。佐藤優が再び問う「罠」の正体。かつての成功は、なぜ組織を滅ぼすのか。戦後日本が遠ざけてきた文献には、ルールなき世界を生き抜くための戦略が隠されていた。『国体の本義』『作戦要務令』、満洲国関連資料―。敗戦後、長く公的空間から退けられてきた戦前・戦中期のテキストを、作家・元外務省主任分析官の佐藤優が、現代の国家・組織・個人を守るための「生存戦略」として読み直す。■かつての成功が、未来の失敗を生む本書が明らかにする「戦略の罠」とは、かつて成功をもたらした戦略が、環境の変化によって失敗の原因へと反転する現象である。組織は成功すると、その成功モデルを正解として固定する。しかし、世界の前提が変われば、かつての強みは硬直化を招き、自らを縛る罠となる。高度経済成長の成功体験。グローバル化の成功体験。アメリカ依存の成功体験。戦後日本を支えてきたこれらの前提は、いまや国家・企業・個人の判断を狂わせる「罠」になりつつある。ロシア、中国、アメリカ、中東をめぐる秩序が揺らぎ、世界は新たな帝国主義の時代へと入りつつある。自由主義、民主主義、市場経済という戦後秩序の正統性が揺らぐなか、国家、宗教、暴力、ナショナリズムの力学が、再び世界を動かし始めている。■いま必要なのは、勝つ戦略ではなく、生き残る戦略だこの不安定な時代に必要なのは、「勝つため」の戦略ではない。生き残るための戦略である。戦前日本の文献を、断罪するのでも、礼賛するのでもなく、未来を読むための「知的資源」として掘り起こす。国家、企業、組織、そして働く個人は、過去の成功にとらわれず、変化の時代をどう生き延びるべきか。佐藤優がいまの日本に突きつける、新たな戦略論。■こんな方にオススメ・世界情勢の変化を、表面的なニュースではなく構造から理解したい・日本企業や日本型組織の行き詰まりに危機感を持っている・過去の成功体験が通用しない時代の戦略を考えたい・戦前・戦中期の文献を、現代の知的資源として読み直したい・国家・組織・個人の「生き残り方」を学びたい■本書の構成序文 世界の秩序が崩壊した現実世界序章 なぜ、戦前日本を「OS」として読むのか第1章 『国体の本義』に見る「理念OS」と組織の持続力第2章 旧日本陸軍の行動マニュアル『作戦要務令』に学ぶ第3章 国家OSの巨大実験――満洲国の誕生と滅亡第4章 現代日本の「戦略の罠」――組織の機能不全と個人が生き残る道第5章 個人の「戦略の罠」――組織に潰されないための「撤退戦」
作品情報
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