陰態の家 夢枕獏超越的物語集 電子書籍版
1799円(税込)
作品内容
20年の軌跡を味わうオリジナル短編集空手家の男、空飛ぶ円盤譚、傀儡師と陰態のもの……一冊で夢枕獏のエッセンスをすべて網羅し、その超越的な創造力を堪能することができる、短編集・全九編。「踊るお人形」シャーロック・ホームズが夏目漱石を訊ねて東京に。「人形が投げ込まれると、人が死ぬ」連続殺人事件を鮮やかに解決?「伊右衛門地獄噺」砂村の隠亡堀の掘立小屋に暮らす伊右衛門のもとに現れた若い男。伊右衛門は暇つぶしに、かつての女房・お岩との一幕を語り始める。「仰向けに這う老人」小田原の山に取材にいったあとから、身長15cmほどの小さな老人をあちこちで見るようになった。彼はいつも仰向けに転んでいる……。「空手屋稼業」おれは空手家じゃない。空手を売る、空手屋だ。ライブハウスで空手の芸を売っている。ある日、同僚のシンガーの顔にあざが出来たことに気づいたおれは、解決に乗り出すことにした。「陰態の家」傀儡屋の多々良陣内は、「怖いもの」が出るという屋敷に招かれた。「それ」は大小さまざま、首がないもの、足がないもの、身体が二つに割けているものもいるという。怪異の正体とは――。他、「空飛円盤夢始末」「便利になったものじゃなあ」「法華悟空」「贄」を収録。ここでしか読めない、夢枕獏短編の傑作選!
作品情報
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