ママの海で聴いた歌 電子書籍版

  • ママの海で聴いた歌 電子書籍版
  • 55円(税込)

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    作品内容

    頭の中は真っ白になった。次のフレーズが浮かんでこない──合唱コンクールのオーディションに落ちた中学一年生の詩音。けれど入院中のお祖母ちゃんからメールが届いて……あなたの胸にさわやかな風が吹き渡るでしょう。この「ママの海で聴いた歌」は、「林博子のめるへん・BOX」に収められています。七十余年の人生を歩んできた著者の珠玉の短編集も、どうぞご覧ください。長野県塩尻市に生まれ、育った著者は、信州を舞台にした作品で伊那谷童話大賞を受賞しています。また現在住んでいる鎌倉を題材した作品も数多くあります。信州の山、鎌倉の海──自然描写や季節感にあふれた文章に、電子書籍ならではの挿絵をつけました。登場する〈めるへん〉の動物たちはケシゴムスタンプです。現実の江ノ電や湘南の海の写真の中に合成されたカニやアシカやサメのとぼけた表情をお楽しみください。晩春から夏にかけての物語を集めました。「サクラ」「トモキとトモコ」「電車は、潮風の中を」「ひみつさんとカエルのかんたろう」の五編です。ママの死から始まる「サクラ」を巻頭に、出産を幻視する「ママの海で聴いた歌」を巻末にした死から生への物語は、あなたに贈る人生へのエールです。「扉をあければ、光があるのよ」

作品情報

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