禁裏に咲く寡婦 電子書籍版
1280円(税込)
作品内容
皇帝の最愛の弟として将来を嘱望された礼王は、二十歳の若さで急逝した。遺されたのは、若く、美しく、そしてあまりにも儚い王妃・雪慈。再嫁を許されぬ皇族の未亡人。それでも彼女の美貌は、後宮に静かな波紋を広げていく。愛子を失い病に伏した崔太妃の看病のため、雪慈は宮中へと召される。そこは、欲望と権力が渦巻く後宮――一歩踏み違えれば、名誉も命も失いかねない場所だった。清らかで慎み深い雪慈は、苛烈な姑の仕打ちにも耐え、誰からも疑われぬ存在として振る舞う。やがて宮中の者は皆、彼女を「無垢な未亡人」だと信じ切るようになる。だが――その裏で、天子はすでに彼女を見逃してはいなかった。密やかな夜、帝は囁く。「朕の皇子を、皇后として産むか。それとも、名もなきまま産むか」それは愛ではない。慈悲でもない。皇権という名の選択を突きつけられた時、彼女は“守られる女”であり続けられるのか。禁忌と権力が交錯する、中華宮廷ロマンス。
作品情報
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