豊臣秀長 「天下人の賢弟」の実像 電子書籍版
1100円(税込)
作品内容
電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。兄秀吉を天下人に押し上げた功労者、豊臣秀長。本能寺の変後、山崎・賤ヶ岳の両合戦に従軍して覇権確立に貢献し、四国・九州平定戦で大軍勢を指揮する。大功により紀伊・和泉・大和を拝領。郡山城を居城とし、大和大納言と呼ばれた。忠実無比の補佐役というイメージだが、それにとどまらぬ秀吉の「名代」であり、後継たり得る実力者でもあった。諸大名の信望厚く、豊臣政権を支えながらも志半ばで病没した五十余年の生涯。■本書の目次はじめに――豊臣秀吉の陰に隠れて序章 秀長の一族通説による一族/父母/姉夫妻/妹夫妻第一章 謎の前半生1 「小一郎長秀」の謎通説による秀長像/信長の直臣か/独立軍として従軍2 秀吉配下の武将として但馬・播磨に転戦/兄秀吉の失態/播磨平定戦/山陰方面へ転戦/高松城攻め第二章 秀吉の天下取り1 本能寺の変山崎の戦い/清須会議/信長の葬礼2 賤ヶ岳の戦い伊勢へ転戦/秀吉軍の備え/柴田軍を撃破/但馬・播磨の支配3 小牧・長久手の戦い伊勢・尾張へ転戦/秀長宛秀吉書状/名代第三章 紀伊・和泉・大和三国の太守1 雑賀攻め紀伊・和泉両国を拝領/和歌山城を築城2 四国攻めの総大将阿波・讃岐を平定/秀長の意地/長宗我部元親を降す/「比類なきの大将」秀長3 大和大納言の誕生大和入国/郡山城を造営/一揆平定/官位の変遷(1)/官位の変遷(2)第四章 九州平定戦1 九州を取り巻く環境大友・島津・龍造寺の三つ巴/島津氏の台頭2 豊臣軍の先鋒大将事前交渉/九州平定戦に出陣/島津軍を撃破3 九州の国分島津義久、降伏/戦後処理/行幸第五章 豊臣政権黎明期の柱石1 大和国の支配国衆、寺社勢力との関係/多武峯の郡山遷座/郡山の興隆2 秀吉の後継者関白就任の噂/北条攻め3 家臣団家老衆/筆頭家老横浜一庵/主な家臣第六章 秀長の交友関係1 兄秀吉との関係忠実な家臣/秀吉から叱責2 戦国大名との関係毛利氏/徳川家康/その他の大小名3 文化人との関係茶人/秀長の趣味・教養第七章 秀長の妻子1 妻室正室の父は神戸秀好/正室慈雲院/側室2 子供息子/息女――小早川秀秋室/息女――毛利秀元室/養女――森忠政室終章 豊臣家の行く末懸命の延命/早すぎた死/秀長の没年齢/葬儀・追悼/伝来する秀長像/後継者あとがき主要参考文献豊臣秀長略年譜
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