国家神道の現代史 天皇・神社・日本人 電子書籍版
5720円(税込)
作品内容
「国家神道」をめぐる様々な論争は近代・敗戦・戦後にいたる日本のかたちを経めぐってゆく。伊勢「参宮旅行」のツーリズム、地域社会と学校と神社…、私たちはいまだ「国家神道」が展開する磁場の中にいるのではないか。「隠された神」といま向き合う論集。【主要目次】はじめに 国家神道の現代史(高木博志)総 説 国家神道の現代史、あるいは身体感覚としての天皇制(駒込 武)第I部 国家神道と皇室祭祀と神社第1章 伊勢論―神宮・神話・日本人(ジョン・ブリーン:国際日本文化研究センター名誉教授)第2章 神社「公の宗教」論の地域社会史―「神社非宗教」言説の二〇世紀(畔上直樹:上越教育大学人文・社会教育学系教授)第3章 神々の「昭和維新」―「理念としての天皇」の行方(福家崇洋:京都大学人文科学研究所准教授)補論 世界遺産と天皇陵問題(高木博志)第II部 国家神道と学校教育第4章 国民道徳と神道の関係史―「敬神」と「祟祖」と憲政原理とのはざま(高瀬幸恵:桜美林大学リベラルアーツ学群准教授)第5章 「厳粛」な帝国―学校における天皇・皇室祟敬(樋浦郷子:国立歴史民俗博物館准教授)第6章 小学校児童の伊勢参宮旅行―「天照る光」を仰ぎみる子どもたち(橋本 萌:信州大学学術研究院総合人間科学系助教)第III部 国家神道と象徴天皇制の現在第7章 神かくし時代の大嘗祭―近現代の歴史的特質(高木博志)第8章 全体主義の時代における国家神道体制(駒込 武)第9章 日本国憲法における天皇制と政教分離原則(佐々木弘通:東北大学大学院法学研究科教授)コラム世界遺産と天皇陵問題(高木博志)靖国の現代史―慰霊、顕彰そして追悼(ジョン・ブリーン)「新入学児童祈願祭」のいま(駒込 武)現代の国家神道―弁護士の視点(加島 宏:大阪弁護士会所属弁護士)
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧