環境と文学の彼方に エコクリティシズムと新しい創造の時代 電子書籍版

  • 環境と文学の彼方に エコクリティシズムと新しい創造の時代 電子書籍版
  • 3190円(税込)

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    作品内容

    ASLE-Japan/文学・環境学会 設立30周年記念出版自然と環境を人文学の観点から照射する論考を収載環境人文学の蓄積と現在地を提示する目次●はじめに──エコクリティシズムの「森」へようこそ【浜本隆三/甲南大学准教授】●序章(鼎談)──環境文学研究のこの10年【小谷一明(新潟県立大学教授)×喜納育江(琉球大学教授)×結城正美(青山学院大学教授)】第一部 環境理論の先へ●人新世文学のオルタナティブ──梨木香歩『ピスタチオ』における緑のエージェンシーと気候変動のサバイバル【芳賀浩一(城西国際大学教授】●〈クィア・エコロジー〉〈トランスエコロジー〉の系譜学【森田系太郎(立教大学大学院兼任講師】●空飛ぶサカナ──『ダーウィンの悪夢』とイメージの転移【塚田幸光(関西学院大学・大学院教授】●「大デンマーク」幻想の解体と「幸福の国」への出発──ヘンリク・ポントピダン『幸福のピア』におけるユラン半島地方の開発【奥山裕介(摂南大学非常勤講師】●映画『リリーのすべて』にみるトランスジェンダーの身体と自然表象【岩瀬由佳/東洋大学教授】●映画『キラー・オブ・シープ』における日常としての屠畜場──1960~70年代のロサンゼルス・ワッツ地区を背景に【江口真規/筑波大学助教】●隠喩としての猫を棄てる──動物愛護管理にまつわる構造的暴力と作家の倫理的選択【波戸岡景太/法政大学教授】第二部 新しい共生を探して●(対談)文学と環境のはざまで【小谷一明×野田研一(立教大学名誉教授)】●私とタスマニア──ピーター・コンラッドに関する考察【黒崎真由美/関東学院大学教授】●院生組織活動の歴史【伊東弘樹(早稲田大学大学院博士課程)・江川あゆみ(早稲田大学大学院博士課程)・笠間悠貴(明治大学非常勤講師)】●アイヌ文学のニュー・アニミズム【松崎慎也/群馬県立女子大学教授】●ロバート・ハスとW・S・マーウィン──環境詩学による考察【高橋綾子/兵庫県立大学教授】●つながる日加の水俣病──『ミナマタ』とアイリーン・美緒子・スミスの貢献【岸野英美/近畿大学准教授】●柄谷行人の倫理と震災後文学【和氣久明/米国空軍士官学校助教授】第三部 ネイチャーライティングの向こう側●『テンペスト』の海をめぐって──見えない海、曖昧な人間【高橋実紗子/聖心女子大学専任講師】●石牟礼道子と音──自伝『葭の渚』が語るサウンドスケープ【中村優子/順天堂大学、中央大学非常勤講師】●石牟礼道子『十六夜橋』の自然と記憶【山田悠介/大東文化大学講師】●ハイチ文学と環境──マリ・ヴュー・ショヴェ『愛、怒り、狂気』を中心に【齊藤みどり/都留文科大学教授】●テリー・テンペスト・ウィリアムス『大地の時間』における見つめ返す風景──惑星を想像するネイチャーライティング【清水美貴/青山学院大学大学院博士後期課程】●マーガレット・アトウッド『洪水の年』にみる言語の物質性と循環【巖谷 薫/早稲田大学大学院博士課程、日本工業大学非常勤講師】●宮沢賢治と牛──モナドロジーから読むその宇宙【大田垣裕子/兵庫県立大学名誉教授】●清潔さの暴力──フランク・ノリスの『ヴァンドーヴァーと野獣』におけるにおい【菅井大地/愛知学院大学准教授】●終章 環境的不服従の未来【辻 和彦/近畿大学教授】●おわりに【青田麻未/群馬県立女子大学専任講師】

作品情報

出版社
彩流社
提供開始日
2025/08/13
ジャンル
文芸

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