二十世紀中国美学 『ラオコオン』論争の半世紀 電子書籍版
7260円(税込)
作品内容
詩画比較論の新たなステージへ東西思想往還のダイナミズムを捉えた詩情豊かな美学史レッシング『ラオコオン』が引き起こした論争を基点に、近代中国は西洋の美学理論を受容しつつ、中国の伝統的な芸術理論を更新し、詩画比較論の新たな次元に至る――東西の思想往還のダイナミズムを捉え、思想家の思考のスタイルの細部までも描く、詩情豊かな美学史。▽▼ 主要目次は下記よりご覧いただけます ▼▽【第14回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】★田中純先生(東京大学名誉教授) 東京大学南原繁記念出版賞授賞時講評より『ラオコオン』論争との対峙を切り口とすることにより、一九二〇年代から六〇年代にかけての中国における独自な美学思想の生成過程を鮮やかに浮き彫りにしている〔………〕書籍化の暁には、東西の古典に対するあらたな視角を提供する二〇世紀中国美学史として、広範な読者の関心を必ずや惹起するであろう。【主要目次】序章 一九二〇年代から六〇年代の中国美学第一部 二〇世紀中国美学の基本的枠組み――朱光潜と宗白華第一章 朱光潜の『ラオコオン』論の変遷(上)第二章 朱光潜の『ラオコオン』論の変遷(下)第三章 宗白華による古典哲学に基づく近代中国美学第四章 「気韻生動」論の近代化――中国美学を再構築するための枠組み第二部 二〇世紀中国美学の刷新――銭鍾書の文学論第五章 銭鍾書による学問的枠組みの刷新第六章 銭鍾書の文学論第七章 銭鍾書の『ラオコオン』論の形成背景――呉密の受容終章 二〇世紀中国美学あとがき初出一覧参考文献索引
作品情報
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