近親性交 ~語られざる家族の闇~(小学館新書) 電子書籍版

  • 近親性交 ~語られざる家族の闇~(小学館新書) 電子書籍版
  • 1100円(税込)

    • 本作品について、無料施策・クーポン等の割引施策・PayPayポイント付与の施策を行う予定があります。
      この他にもお得な施策を常時実施中、また、今後も実施予定です。詳しくはこちら

    作品内容

    それは愛なのか暴力か。家族神話に切り込む。2008年、筆者は日本初となる加害者家族の支援団体を立ち上げた。24時間電話相談を受け付け、転居の相談や裁判への同行など、彼らに寄り添う活動を続けてきた筆者がこれまでに受けた相談は3000件以上に及ぶ。対話を重ね、心を開いた加害者家族のなかには、ぽつりぽつりと「家族間性交」の経験を明かす人がいた。それも1人2人ではない。筆者はその事実にショックを受けた。「私は父が好きだったんです。好きな人と愛し合うことがそんなにいけないことなのでしょうか」(第一章「父という権力」より)「阿部先生、どうか驚かないで聞いて下さい……。母が出産しました。僕の子供です……」(第二章「母という暴力」より)「この子は愛し合ってできた子なんで、誰に何を言われようと、この子のことだけは守り通したいと思っています」(第三章「長男という呪い」より)これほどの経験をしながら、なぜ当事者たちは頑なに沈黙を貫いてきたのか。筆者は、告発を封じてきたのは「性のタブー」や「加害者家族への差別」など、日本社会にはびこるさまざまな偏見ではないかと考えた。声なき声をすくい上げ、「家族」の罪と罰についてつまびらかにする。(底本 2025年6月発売作品)

作品情報

出版社
小学館
提供開始日
2025/06/02
ジャンル
文芸
連載誌/レーベル
小学館新書

作者の関連作品作者の作品一覧