ポピュリスト・ナポレオン 「見えざる独裁者」の統治戦略 電子書籍版
1034円(税込)
作品内容
【「軍人=独裁者」像を破る】「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった! パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる……。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。◆ブリュメール18日、ナポレオンの議会突入命令は一度無視されていた◆大臣のポストに軍人は半数以下◆革命が激化するほど低下した投票率はナポレオン時代に10ポイント以上回復した◆県知事の評価項目は能力より住民からの評判【目次】はじめに――ナポレオンは「独裁者」だったのか?第一章 政治家ナポレオンの誕生第二章 ポスト革命期の選挙戦略第三章 「調整型」の政治戦略第四章 国民の期待を体現する――ナポレオンのプロパガンダ戦略終章 「軍人=独裁者」像の裏側おわりに――ナポレオンは「ポピュリスト」か?主要参考文献一覧関連年表
作品情報
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