詩神の呼び声 バラッドを読む漱石 電子書籍版
7480円(税込)
作品内容
夏目漱石は、どのようにイギリス、そして日本の伝承された歌や物語を活用し小説を書いたのか。伝承文学の語りと歌とが漱石に大きな示唆を与えたこと、それらが文学内容にも深く関与していることを明らかにする。【主要目次】総論 バラッドを書く 第I部 歌と争闘第一章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(一)――古代スコットランドから第二章 なぜ『オシアン』を翻訳したのか(二)――バラッドの復興第三章 古謡と語り――漱石の翻訳詩から小説へ第四章 バラッドの『夢十夜』第五章 ウォルター・スコットの明治第六章 『三四郎』に重なる王権簒奪劇 第II部 詩神の声第七章 スティーヴンソン小説からの伝授第八章 古代日本バラッドの作用第九章 『リリカル・バラッズ』から漱石へ第一〇章 小品の連続性と英詩の役割――『永日小品』 第III部 伝承の生成第一一章『草枕』に息づく伝承第一二章 古譚と『草枕』第一三章 古い宗教の生々しい声と『行人』第一四章 漱石文学に生きる古譚の蛇第一五章 『彼岸過迄』の彼岸と此岸
作品情報
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