境界で踊る生命の哲学 皮膚感覚から意識,言語,創造まで 電子書籍版

  • 境界で踊る生命の哲学 皮膚感覚から意識,言語,創造まで 電子書籍版
  • 3520円(税込)

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    作品内容

    皮膚科学研究者が、生命について、ヒトの内界と外界を隔てる皮膚の抽象概念でもある「境界」をキーワードに読み解いていく。専門の皮膚感覚から出発し、意識、言語を踏み台に、創造、芸術まで、関連諸科学の研究を紹介しながらたどる哲学的生命論。▽▼ 主要目次は下記 ▼▽★阿部公彦氏(東京大学教授)推薦!伝説の皮膚学者・傳田光洋さんの探究エッセイ。皮膚はすごい! 人間はすごい! から出発した傳田さんの到達点は、「生命現象はすべて境界にある」おもしろ実験エピソードを紹介しながら縦横無尽に科学の各領域をつなぎ、あれよあれよという間に話題を広げて意識、言語、社会、芸術までやわらかく語り尽くす本書は、〈文系自認〉の人にも入りやすい理想の「知の教室」。知はおもしろく、美しい。傳田トーク、きっとクセになりますよ。【主要目次】はじめに 序章 場というもの(「場」とはなにか/バーの「生命場」/分子生物学の進展/皮膚のバリアの場/境界への注目/脚が生える場/身体が記憶する)第1章 場に操られる人間(磁場が生体に及ぼす影響/月に宇宙に惑う/においの場/ボイドと集団場)第2章 境界場の存在(化学的な場/生命現象はすべて境界にある/原初の生命)第3章 境界場の意味(もつれてゆく世界/境界と内界/多様性への指向/境界のみが外界を知る/ろくでもない境界/皮膚感覚の異常と困惑する自我/さまよいだす自我)第4章 人間の意識(あいまいな意識/意味を見出したがる意識/五感から世界を構成する意識/内界は外界を知らない)第5章 内界の虚構(未来は予測できるが過去は推察できない/われわれの暮らす世界の時間の流れ/因果律という虚構/因果律の学習/未来は非決定的)第6章 意識という場(進化論を少し/ナラティブモジュールとストーリーモジュール/抽象の意味と無意味/境界を抽出する/境界を作る言語/抽象化とシミュレーション/言語と創造)第7章 言語の場(言語が生まれる前/ネアンデルタール人の「作品」/ホモ・サピエンスの作品/ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの遺伝子の違い/音声言語の起源/ジェスチャーから言語へ/象徴としての言語/言葉の予言性/言語が歪める時空間/言語による偽りの場/神の不在と「意識」の暴走)第8章 境界の運命(境界は常に更新され続ける/内界の論理からの逸脱/精神的素因と創造性/「常識」から「創造」へ)第9章 創造について(想像の力/外界を能動的に探索する/自動化する意識/科学的創造/科学的発見の背景としての「場」/芸術的創造/科学的創造と芸術的創造の違い/創造に必要なもの)第10章 自然との対話(自然と隣り合ってきたヒト/自然のささやき/情報エントロピーの高低と認知能力/自然の情報エントロピーによる注意力の回復/創造をもたらすフラクタル)第11章 芸術が永遠に触れるとき(芸術と時間の流れ/異端者が開く地平/永遠という概念を人間はどうして持っているのだろうか/絵の中の永遠/創造する者の孤独)最後に――後書きにならない後書き

作品情報

出版社
東京大学出版会
提供開始日
2025/04/24
ジャンル
ビジネス・実用

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