戦争と音楽 京極高鋭、動員と和解の昭和史 電子書籍版

  • 戦争と音楽 京極高鋭、動員と和解の昭和史 電子書籍版
  • 2530円(税込)

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    作品内容

    近代日本において、西洋音楽は「動員」と「和解」の2つの役割を担った。これを一身に体現したのが本書の主人公、京極高鋭である。京極は、戦前は国民精神総動員の方針のもとに作られた「愛国行進曲」のプロデュースを手がけ、戦後は東京オリンピックの開催に大きく関わった。祖父は初代東京帝国大学総長・枢密顧問官の加藤弘之、父は昭和天皇の侍医という名家。本人は幼少時、のちの昭和天皇の遊び相手でもあった。弟は喜劇役者古川ロッパである。白樺派の影響を受けて長じた「華麗なる縁の下の力持ち」京極の人生を通して、昭和史における動員と和解、日本が引き受けざるを得なかった矛盾を描く。目次よりはじめに第一章 昭和天皇の「御相手」 一、洋学から洋楽へ 二、迪宮の「御相手」となる第二章 華族は皇室の藩屏 一、学習院という学校 二、活動写真と戦争ごっこ 三、邦語部と柔道部第三章 クラシック音楽との出会い 一、白樺派の影響 二、学習院音楽部 三、ミッシャ・エルマン、聞きのがすまじ 四、大学生活第四章 音楽ジャーナリストになる 一、新聞記者になってはみたが…… 二、欧米音楽旅行 三、メニューインもフルトヴェングラーも――会見の様子第五章 著作権問題、結婚 一、洋楽の普及発達のために 二、結婚と襲爵第六章 「愛国行進曲」のプロデューサー 一、歌詞と曲の懸賞募集 二、「国民歌」の決定まで 三、普及徹底の方針と大ヒット 四、「愛馬進軍歌」第七章 貴族院議員になる 一、子爵議員に当選する方法 二、「紀元は二千六百年」――「軍歌撰定普及業」者として 三、音楽新体制第八章 戦時下の音楽はどうあるべきか 一、南方音楽政策 二、厚生音楽運動 三、被災と敗戦第九章 戦後の音楽界で 一、戦争責任と戦後改革 二、華族の身分を失って 三、メニューイン、シゲティらの招聘第十章 スポーツと音楽、そして大団円 一、国際スポーツ大会への関与 二、晩 年おわりに京極高鋭略年譜京極高鋭著作目録

作品情報

出版社
中央公論新社
提供開始日
2025/04/22
ジャンル
ビジネス・実用
連載誌/レーベル
中公選書

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