産婆と産院の日本近代 電子書籍版

  • 産婆と産院の日本近代 電子書籍版
  • 3080円(税込)

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    作品内容

    日本の出産が大きく変容するのは戦後のことだといわれてきた。つまり「お産は病院にいってするもの」という常識の定着である。ところが、日本が急速に近代化していく1920年代にはすでに都市を中心に施設分娩は始まっていた。大正期に広がる社会事業が出産の医療化の社会的基盤を提供し、都市のサラリーマン家族や働く女性に施設での出産が選好されていったのである。出産の近代化を支えた産婆・助産婦は、医師の統制や警察・行政の監視との緊張関係を常にはらみながら、女性たちの出産を支えてきた。戦前から戦後、そして現在に至る産婆・助産婦の実践の歴史を、ライフヒストリー、雑誌分析、行政資料などから多角的に描き出す。妊婦や家族のサポート、地域の女性たち――産む/産まない/産めないにかかわらず――のケアを実践してきた産婆・助産婦の役割にあらためて光を当て、「産む女性にとって何が必要か」をともに考える「助産」の重要性を説く。

作品情報

出版社
青弓社
提供開始日
2025/03/17
ジャンル
ビジネス・実用

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