蔦屋重三郎の慧眼 電子書籍版

  • 蔦屋重三郎の慧眼 電子書籍版
  • 1485円(税込)

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    作品内容

    まわりを巻き込み、予想を裏切れ。2025年大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦重が大人気エッセンシャルシリーズに登場!「蔦重」のセンス、ビジネス、生き様が短い言葉で、わかりやすく学べる!歌麿、写楽、北斎、曲亭馬琴、十返舎一九……日本が世界に誇る浮世絵をプロデュースし、マンガの源流となるコンテンツを売り出した男。本書は、そのエッセンスをぎゅっと「1ページ読み切り」の形式でまとめています。著者は、総合印刷会社でアートディレクター、デザイナーのキャリアののち、小説家へと転身した車 浮代(代表作品は『蔦重の教え』)。現代の印刷技術について知見があり、江戸の文化、浮世絵を深く理解している著者ならではの視点だから面白い!<「はじめに」より抜粋>浮世絵師は、江戸時代だけで千二百人ほどいたといわれる。なかでも、浮世絵師四天王と呼ばれるのは、喜多川歌麿、葛飾北斎、東洲斎写楽、歌川広重の四人だ。そのうちの三人のプロデュースに蔦重が関わっている。彼のプロデュース力が、いかに抜きん出ているかがわかるだろう。ただ、プロデューサーという影の立場だからか、蔦重の名はなかなか後世には知られていなかった。かくいう私も、本格的に浮世絵について学びたいと考えた二十代後半まで、蔦重の名前どころか、江戸時代に版元という業態があったことも知らなかったかつて大阪の総合印刷会社でアートディレクターをしていた私は、クライアントの美術館が開催した『大浮世絵展』で、東京から招いた摺師の方の実演を見て、初めて浮世絵版画が摺られていく工程を知った。摺師の方が話される様子は、下町の職人言葉で時代劇そのもの。江戸っ子口調で、絵具や馬連の作り方、ドーサ引きの方法などを解説しながら、喜多川歌麿の「ビードロを吹く女」が摺られていく。そのさまは「これぞ職人技!」と思える鮮やかなものだった。何色摺り重ねても色がずれない。そうした摺師の仕事もさることながら、一ミリの間に三本という、女性の髪の生え際の細かな線を彫り残す、彫師の超絶技巧にも痺れた。浮世絵の過程に、近代の印刷工程との類似点をたくさん発見した私は、すっかり浮世絵の虜になった。やがて世界的名作の多くが、蔦屋重三郎が興した版元・蔦屋耕書堂から刊行されていたことに気づき、がぜん彼に興味が湧いた。蔦重が見出し、スターにした喜多川歌麿。わずか十か月の活動期間ながら、強烈な印象を残した写楽。スターになる前に面倒を見ていた葛飾北斎は、蔦重の死後、やはり彼が面倒を見ていた曲亭馬琴とのタッグによりベストセラーを生み、大絵師と大作家に上り詰めた。馬琴の『南総里見八犬伝』はあまりにも有名だ。その馬琴と、やはり蔦屋に寄宿していた十返舎一九は、蔦重が日本で初めて執筆料制度を作ったことにより、文筆業だけで生計が立てられる作家となった。おかげで一九が『東海道中膝栗毛』という大作を生み出すことができたと言えるのではないか。狂歌絵本や黄表紙は、イラストが主体であり、いまでいうライトノベル。漫画の源流でもある。日本がいまや世界に誇るコンテンツの大本となる文化を江戸時代につくったのも、蔦重なのだ。蔦屋重三郎が「江戸のメディア王」や「名プロデューサー」などと讃えられるのは、版元として、以下のすべての能力が突出していたからである。企画力、クリエイターの育成と人選、編集、職人選びと木版印刷、製本、広報、営業、販売蔦屋重三郎の慧眼、ビジネス、人間関係、生き様がわかる一冊!「好きを磨いてこそ、才能は輝く」「本質的な願望を見抜く」「誰が何をすれば、世の人々が驚くか」「いままでのやり方に縛られてはいけない」<購入者特典付き!>「浮世絵+メッセージ」の画像をダウンロードできます!【目次】I 慧眼II 商売III 人間関係IV 生き様V 色と通VI 時代VII 超訳・蔦屋重三郎の言葉

作品情報

出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン
提供開始日
2025/02/21
ジャンル
ビジネス・実用

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