市民とジェンダーの核軍縮――核兵器禁止条約で変える世界 電子書籍版
1870円(税込)
作品内容
2017年に122ヵ国・地域の賛成で採択された核兵器禁止条約。核保有国の非難にもかかわらず、この条約はどんな役割を果たし展望を開いているのか。市民の世論と運動はなぜ国際社会を動かすことができたのか。戦争と平和の問題におけるジェンダー視点とは。日本共産党の貢献も含め詳しく解明した発見に満ちた一冊です。<目次> はじめに第1章 パンデミックから学ぶこと 1 「危険を知る者」の声 2 いまここにある核兵器の脅威 3 大幅な軍縮で国民を守る 4 グローバルな脅威に立ち向かうためには? 第2章 市民の力が世界を変える 1 戦後政治の出発点で――国連NGO 2 非同盟運動の躍進がもたらしたもの 3 市民社会の飛躍――一九九〇年代の世界会議 4 ソ連崩壊後の新たな展開 5 グローバル・ガバナンスの一員として 第3章 核兵器禁止条約はどう生まれたか 1 核兵器禁止条約のどこが画期的なのか 2 前史――一九四五年~ソ連崩壊 3 市民社会の参加――SSDI(一九七八年)~ICJ勧告(一九九六年) 4 核独占体制の矛盾――二〇〇〇~二〇〇五年 5 核兵器禁止条約への胎動――二〇一〇~二〇一五年 6 条約はこう交渉された 7 国連総会が示す世界の構図 8 条約の発効と今後の課題 補論 大きな役割を果たしたオーストリア 第4章 日本共産党はこうはたらきかけた 1 オバマ大統領への書簡 2 第八回NPT再検討会議にたいする要請 3 アジア政党国際会議で 4 核兵器禁止条約の国連会議に参加 5 党の綱領に反映 第5章 戦争と平和をジェンダーから考える 1 戦争とジェンダー 2 なぜ女性の参加が必要なのか 3 国連憲章から差別撤廃条約(一九七九年)へ 4 北京会議――一九九五年 5 国連女性二〇〇〇年会議 6 安全保障理事会決議一三二五――二〇〇〇年 7 決議「女性、軍縮、不拡散、軍備管理」――二〇一〇年 補論 「ジェンダーに基づく暴力」について 8 軍縮プロセスにもっと女性参加を 第6章 ジェンダー観点で核軍縮を 1 核兵器と「男らしさ」 2 人道的議論のなかで 3 核軍縮における女性の参加 4 禁止条約の交渉会議で 第7章 「核抑止力」論と軍事同盟 1 「核抑止力」が危険を高める 2 アメリカの「核の傘」の正体 3 矛盾と破綻の「被爆国」外交 4 核兵器禁止条約と「核の傘」 5 「威嚇」をめぐる国連会議の議論 6 北東アジアの平和を構想する
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧