人生は地獄よりも地獄的である。――芥川龍之介 地獄の2コマ名言集 電子書籍版
1320円(税込)
作品内容
【内容紹介】この本では、人生を悩み抜いた天才小説家・芥川龍之介が作品の中に残した名言を、動物たちの2コマ漫画とともに紹介します。名言は読みやすいように現代かなづかいに改めています。また、漢字をひらがなにしたり、現在よく使われる感じに置き換えたりしています。【著者紹介】[企画・文]ペズル編集ライター。著書に『孔子先生が教えるこども論語』、『もしも虫と話せたら』、『もしも恐竜と話せたら』(以上プレジデント社)、『366日のにゃん言葉』、『物語のある鉱物図鑑』(以上三才ブックス)などがある。[イラスト]aqinasu脱サラ僧侶。世を儚んで20年近く会社勤めをしたのち出家。今は土弄りに精を出しイラストを描く日々に満足を得る。あと、旅行が好き。【紹介する名言の一部】◯阿呆(あほう)はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。『河童』◯我々の行為を決するものは善でもなければ悪でもない。ただ我々の好悪(こうお)である。あるいは我々の快不快である。『侏儒の言葉』◯後で考えて、ばかばかしいと思うことは、たいてい酔った時にしたことばかりである。『ひょっとこ』◯罰せられぬことほど苦しい罰はない。『侏儒の言葉(遺稿)』◯どちらがほんとうの「正義の敵」だか、滅多に判然したためしはない。『侏儒の言葉』◯互いに愛し合うものは苦しめ合う 『或阿呆の一生』◯人間は、時として、みたされるかみたされないか、わからない欲望のために、一生を捧げてしまう。『芋粥』◯人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わなければ危険である。『侏儒の言葉』◯もし憎み切れるとすれば、もっとしあわせになっているでしょう。『二人小町』◯僕は屈辱を受けた時、なぜか急には不快にはならぬ。が、かれこれ一時間ほどすると、だんだん不快になるのを常としている。『僕は』◯我々は我々自身のあてにならないことを、痛切に知っておく必要がある。実際それを知っているもののみが、幾分でもあてになるのだ。『首が落ちた話』◯天才の悲劇は「小ぢんまりした、居心(いごころ)の好い名声」を与えられることである。『侏儒の言葉』◯量的向上はたいてい質的低下である。『文芸的な、あまりに文芸的な』◯輿論(よろん)は常に私刑であり、私刑はまた常に娯楽である。『侏儒の言葉』◯天国は「しないことの後悔」に充ち満ちている。ちょうど地獄は炎の中に「したことの後悔」を広げているように。『文芸的な、余りに文芸的な』◯ばかがるのが一番ばかだね。『早春』など
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