「和歌所」の鎌倉時代 勅撰集はいかに編纂され、なぜ続いたか 電子書籍版
1980円(税込)
作品内容
500年以上続いた未曾有の国家事業ーー勅撰和歌集天皇の命を受けて編纂された歌集ーー勅撰和歌集は、乱世のなか500年以上にわたって生み出されてきた。古今和歌集をはじめ、初期の勅撰集に注目が集まりがちだが、勅撰和歌集が権威を持つようになったのは鎌倉時代以降のことである。しかし、それぞれの勅撰集がいかに編纂されたかは意外なほど知られていない。本書では鎌倉時代の勅撰集がいかに編纂されたかを、新史料も交えてつぶさに描き出す。それによって見えてくるのは、単なる文学史を超えた、和歌と政治の相互補完関係という中世という時代の特質である。【内容】はじめに序章 和歌所とその源流第一章 開闔・源家長と歌人たち―新古今和歌集第二章 撰者の日常―新勅撰和歌集第三章 創られる伝統―続後撰和歌集第四章 東西の交渉と新しい試み―続古今和歌集第五章 和歌所を支える門弟―続拾遺和歌集第六章 打聞と二条家和歌所―永仁勅撰企画・新後撰和歌集第七章 おそろしの集―玉葉和歌集第八章 法皇の長歌―続千載和歌集第九章 倒幕前夜の歌壇―続後拾遺和歌集
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