蛍の光 長州藩士維新血風録 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
直木賞作家・今村翔吾氏ほか推薦!維新の歴史は一閃の刃から始まった――暗殺から始まる大逆転劇!魂を揺さぶる書下し時代長篇【著者コメント】テロリストの悲哀を詠んだ石川啄木の「ココアのひと匙」と資料を読み込み、初めて歴史小説に手を染めました。工学の父となる山尾・初代総理大臣となる伊藤、二人の主人公を描いております。暗殺から始まる逆転劇が多くの読者の手に届きますと幸いです。【推薦の声続々!】材を選ぶに眼がある。構を成すのに才がある。物語を編むに志がある。読み終えた後、よく聴く「あれ」を耳にすれば、きっとこの男の一生が蘇るはずだ。――作家 今村翔吾氏挫折、失敗、後悔を繰り返しながら成長した幕末の長州藩士の物語は、同じく混迷の時代を生きる現代の若者に勇気と希望を与えてくれる。幕末歴史小説の新たな傑作が誕生した。――文芸評論家 末國善己氏幕末から明治への激動の年月を共に駆け抜けた山尾庸三と伊藤俊輔の苦悩と葛藤、そして果てしない情熱を、阿野冠がまざまざと鮮やかに浮かび上がらせた。今の私たちに必要なものとはなんなのか、深く考えさせられる。――八重洲ブックセンター京急上大岡店 平井真実さん「長州五傑」のメンバーとして明治政府草創期の中枢を担った「工学の父」山尾庸三と「初代総理大臣」伊藤博文。ふたりには墓場まで持っていくと誓った秘密があった――。高杉晋作の指揮のもと、英国公使館を焼き討ちし、尊攘の機運高まる長州藩。一味に加わった山尾庸三は、書生部屋で同室の伊藤俊輔とともに、孝明天皇の退位を説く幕府の御用学者・塙次郎を暗殺する。だが断末魔の形相が夜ごとよみがえり、気鬱に陥る山尾。最高幹部の桂小五郎の後押しで、のちに「長州五傑」と呼ばれる五人のひとりとしてイギリスへ藩費留学することに。その中には相棒の伊藤もいた。山尾の任務は『工業立国』の基盤を学ぶこと。だが彼の裡には、己が殺めた塙次郎の遺志である障害者政策があった――。【目次】第一章 冬の蛍第二章 密偵の篠笛第三章 祇園の夜第四章 幻の奇兵隊第五章 将軍の首第六章 夕陽の波止場 第七章 万里の波濤第八章 グラスゴーの歌第九章 惜春の情終 章 暗殺の森
作品情報
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