鴎外を考える 電子書籍版

  • 鴎外を考える 電子書籍版
  • 3300円(税込)

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    作品内容

    ヤヌスとしての鴎外 高雅に潜む冷笑、傍観主義を標榜…。元老山県に密着し漱石と確執、幸徳事件へ執心―― 没後百年、近代の陰影を刻む文学の深奥に迫る。 わたしは「大逆事件」ではなく幸徳事件と使う。宮武外骨がいみじくも喝破したように、それを使った瞬間に権力の術中に陥るプロパガンダ表現だからだ。言い換えではない。最初から不当に言い換えられていた。この点、鴎外は数点の事件に直接関連する作品を含め、この語を使わなかった。事件経過に沈黙を通したということもあるが、考証学者としての筋目があったとわたしは考える。(本書「まえがき」」より)

作品情報

出版社
論創社
提供開始日
2024/05/10
ジャンル
文芸

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