毎日世界が生きづらい 電子書籍版
924円(税込)
作品内容
できないことを、数えないで。どうやって生きていいのか分からない。自分を責め続ける、小説家志望の私。夢を抱いた仕事に躓く、会社員の夫。そして、インコのピピ。心理サスペンス『誰かが見ている』でメフィスト賞を受賞した著者が挑む新境地。小さな家族の幸せをめぐる物語。――美景はうまいことやったよなー。旦那に稼ぎがあるから、なんの心配もないだろ? パートでお小遣い稼いでたらいいんだし。(略) 傍から見れば、なんの悩みもなく、苦労もなく、ぼんやりと生きているように映るのだろう。(略) うまくいかない自分を責める妻の気持ちを、想像することもできないのだろう。――本文より 美景と雄大は結婚して十年。ある日、妻の書斎に入った夫は何か様子が違っていることに気づく。ままならない毎日をどのように生きてきたかを語り出す二人。小説家になる夢を叶えたかった美景。夢を抱いた仕事に躓く雄大。二人をつなぐインコのピピ。メフィスト賞作家の新境地となる、小さな家族の幸せを探す物語。
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