勝敗の構造 第二次大戦を決した用兵思想の激突 電子書籍版
2200円(税込)
作品内容
野中郁次郎(一橋大学名誉教授 『失敗の本質』共著者)賛嘆す。『独ソ戦』(岩波新書)で「新書大賞2020」を受けた著者による、あらたな第二次世界大戦史。********戦場を制するのは鉄でも血でもない――知性である著者は「用兵思想」という概念のメスを振るい第二次世界大戦の諸戦闘の本質を的確に洞察している読者は新鮮な驚きを禁じ得ないであろう野中郁次郎(一橋大学名誉教授 『失敗の本質』共著者)********第二次世界大戦が終結して以来およそ八十年、戦後すぐに形成され、世界的に横行していた「伝説」や「神話」は、長足の進歩をとげた歴史研究によって打ち砕かれ、あらたな像が描かれつつある。本書は、そうした成果を取り入れ、主としてヨーロッパ戦線の戦闘を題材として、ともすれば旧来のイメージにとらわれがちだった日本での認識を刷新せんと試みた。戦略・作戦・戦術から成る「戦争の諸階層」、「指揮文化」、「戦闘有効性」――用兵思想の概念を用いた議論は、エル・アラメイン会戦やクルスクの戦い、アルデンヌ攻勢などの大戦闘を縦横無尽に解析し、戦乱が身近に感じられるようになった現代日本において、軍事の要諦を知るための必携書である。
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