中野のお父さんと五つの謎 電子書籍版
1799円(税込)
作品内容
あの文豪の、こんな謎も、お父さんが解決!高校国語教師の父と体育会系文芸編集者の娘の“名探偵コンビ”が、本や小説に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第4弾。「日常の謎」の名手であり〈本の達人〉による5編。【収録作品】●漱石と月英国留学中の漱石が〈I love you〉を〈月が綺麗ですね〉と翻訳したのは根拠のない都市伝説のようなもの。だがそのエピソードは独り歩きして、多くの作品に影響を与えている。いったいどうして、〈I love you〉と〈漱石〉が〈月〉に繋がるのか……。●清張と手おくれ『点と線』といえば大ベストセラーにしてロングセラー、松本清張の代表作のひとつだが、本格ミステリファンからは「失敗作」だと評判が悪い。『点と線』にまつわる知られざるエピソードとは?●「白波看板」と語り鬼平シリーズ前に初めて長谷川平蔵が登場したのは短編「白波看板」。この作品はかつて、三遊亭圓生が人情噺として口演していたという。そこに見られる言葉の“改変”。これは作家によるものか、あるいは噺家の独断か……。●煙草入れと万葉集若き日の圓生の間違いを指摘した久保田万太郎。その間違いとは、“十二煙草入れ”についてだった。どうやらその昔、“十二煙草入れ”というものがあったようだ。しかしいったい、十二煙草入れとはどういうものなのか? ●芥川と最初の本敬愛する漱石の本に使われていた書家を、自身の初めての本『羅生門』にも起用したいと考えていた芥川龍之介。その思いが強く表れた装丁はどういうものだったのか。
作品情報
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