翻訳論の冒険 電子書籍版
4620円(税込)
作品内容
多くの文学翻訳、翻訳論で知られる第一人者が「翻訳になぜ理論が必要か」を、多くの実例を用いて解説する。翻訳はAIで「できてしまう」時代は、しかし翻訳すべき「内容」とは何か、その「正しさ」とは何かがより深く問われる時代でもある。翻訳の質への問い、翻訳の喜びへと読者をいざなう書。【主要目次】はじめにI 翻訳になぜ理論が必要か01 イントロダクション――翻訳論はなぜ必要か02 世界にはどんな翻訳論があるのか03 まず、翻訳を定義してみよう04 日本の「翻訳」とは何だったのか05 形か意味か(1)――西欧の逐語訳06 形か意味か(2)――日本の「逐語訳」07 そもそも、意味とは何だろう08 意味を伝える、とは09 関連性理論とは何か10 いよいよ、翻訳とは何だろう11 文学テクストを翻訳するということ12 さあ、理論の応用に漕ぎ出そうII 翻訳の実例を見る01 文学翻訳の実践へ――冒険の見取り図02 翻訳推敲のワークショップ――『たのしい川べ』03 視点・声・心理劇を翻訳する――『床の下のこびとたち』04 物語の意味を翻訳する――『ホビット』(1)05 物語の仕掛けを翻訳する――『ホビット』(2)06 仕掛け翻訳のバリエーション――スターン、ディケンズ、O・ヘンリー、トールキン、モンゴメリー07 明治日本の天才たち――福澤諭吉、夏目漱石、森鴎外08 短編翻訳のポイント――イエイツ、マンスフィールド、デ・ラ・メア、ブラッドベリ、ポー09 書き換えられた『源氏物語』――ウェイリーとサイデンステッカー10 言語が変わると物語が変わる――『赤毛のアン』『羅生門』『新聞紙』『コンビニ人間』11 映像に翻訳する――『ホビット』『チョコレート工場の秘密』『ふしぎの国のアリス』12 メディア間の翻訳を考える――『ジェイン・エア』から映画、児童書、語学教科書へあとがき
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧
この作品が好きな方はこちらもおすすめ