もっと悪い妻 電子書籍版
1699円(税込)
作品内容
妻の貌を、男たちは知らない。男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北!夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」「いるよ。男でも親友になれるよ」「それはそうだろうけれど。困ったな」(「もっと悪い妻」より)ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩むバンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」。妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」。西加奈子さん(作家)推薦不幸な「悪い妻」は許されるが、満たされた「もっと悪い妻」は断罪される。「妻」という呪いと、「妻」を理想化する社会へのしたたかなカウンター。
作品情報
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