動物に「心」は必要か 増補改訂版 擬人主義に立ち向かう 電子書籍版
3300円(税込)
作品内容
デカルト、ダーウィンからドゥ・ヴァールまで――人間を特別視する思想の起源と危険性を問う動物の「心」は人間から類推できる/すべきものなのか。動物の行動実験や脳研究から比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が、心理学に巣くう擬人主義がなぜ問題なのかを解き明かし、心の多様性への理解を促す警鐘の書。西欧的人間観の終焉、無脊椎動物や植物についての議論など約100頁増。【主要目次】まえがき――反擬人主義の旗の下に序 章 擬人主義のなにが問題か第1章 類似性と擬人主義――面妖なり観相学第2章 ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき第3章 哀れなり、ラ・マルク第4章 ダーウィン、ダーウィン、ダーウィン第5章 ウォーレス君,何故だ第6章 元祖「心の理論」――ロマネス、モルガンの動物心理学第7章 ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落第8章 新大陸の動物心理学第9章 行動主義宣言!第10章 花盛りの動物心理学――新行動主義の栄光第11章 行動分析とスキナーの孤独第12章 比較認知科学――忍び寄る擬人主義第13章 「人間」の終焉と比較認知科学の完成第14章 擬人主義・ロマン主義・浪曼主義第15章 擬人主義を排す第16章 動物の哲学 第17章 無脊椎動物に「心」は必要か第18章 植物に「心」は必要か第19章 機械に「心」は必要か――ヒトとの共生終 章 心とはなにか自著解題あとがき増補改訂版あとがき
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