公民権の実践と知恵 電子書籍版
4620円(税込)
作品内容
“ブラザー”・ホリスが語る貧困、暴力、人種差別、投票権、文化の闘い!本書は、アメリカ公民権闘争に関する研究で見落とされがちだった地道な草の根の活動を、ミシシッピ州の活動家ホリス・ワトキンズが語る貴重な証言である。そこには黒人たちの長い日常的な闘争、多様な活動の歴史が語られ、読み手の注意を引く。著書ホリス・ワトキンズは、1960年代の若い黒人たちを主な構成員とする学生非暴力調整委員会(SNCC)の複雑な内情、白人学生ボランティアの導入をめぐる指針の変容などを、他組織や社会とのかかわりをもたせながら赤裸々に語る。さらに「公民権運動」という言葉はメディアの作った言葉として1960年代に限定して使いつつ、それよりも長期にわたる諸々の活動の実態を、公民権の新たな指導者育成組織サザーン・エコー創設とその今に至る活動なども射程に入れて、人が人として生きる生活感覚から深く詳らかに語る。21世紀の今もミシシッピ州で公民権の活動を続けるホリス・ワトキンズは、実践経験から知恵を練り上げる。その語りは、現代社会の差別や分断の諸問題を「自分で考えて新しい扉を開いてほしい」という、若者への強いメッセージである。
作品情報
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