詐欺師に学ぶ 人を惹きつける技術 電子書籍版
303円(税込)
作品内容
【内容】まえがき――「信用」の本質とは/第一章 常人にない魅力を持つ詐欺師虚構を支えるもの地下道を掘り、50億を奪った男優雅なゲームのプレイヤーカモになる人物像詐欺師の日常生活一流の詐欺師は一流のビジネスマンチャンスを逃さない姿勢とは失敗を成功に導く姿勢弁明は批判を呼ぶ詐欺師がもっとも恐れるもの虚構は嘘なのか?達成感に酔うときが狙われる/第二章 詐欺の条件詐欺と虚業を分けるもの林野庁主催の虚業ファンド詐欺を成立させるための第一歩信じ込ませる技術なぜ、財物をわたしてしまうのかカモは詐欺られたことに気づかない欺罔行為に違法性はない/第三章 詐欺事件はごく身近で起きている詐欺の古典、不動産詐欺有料老人ホーム詐欺に著名人が利用された詐欺として成立しなかった和牛商法沈没船の財宝引き上げバルチック艦隊の軍資金を引き上げろ赤城山中に眠る徳川埋蔵金原油掘削事業は億万長者への挑戦一流は卑小な行為を慎む人は夢を信じたがるお粗末な真珠養殖詐欺事件100億円稼いだサラリーマン本当に恐ろしい人物像とは地下に眠る「M資金」GHQが残した対共産圏防衛機密費戦時中に民間から供出させた貴金属・宝石類知られざる国債の利子還付金政情不安のある産油国「N資金」が登場詐話師が語るN資金のストーリーCIA準備金の使途55年体制の強化に使われた名画贋作詐欺20万円の贋作が一億円の絵画の担保になるカラクリ戦後復興のためのガリオア・エロア資金第二次大戦戦略物資が存在した現れては消える伏流資金伝説【〈まえがき〉より抜粋】人をたらしこむために必要な技術は、人蕩術(じんとうじゅつ)と呼ばれるものである。「たらしこむ」というといかにも言葉が悪いが、人付き合いの基本原則ともいえる。相手の信用を得て、こちらの意図を伝えるために、人はみな、多かれ少なかれこの「人蕩術」を駆使しているのだ。ところが、詐欺師の人蕩術は最初から発想が異なる。熟達した詐欺師は、必ず人を魅了する何がしかの魅力を発散するものである。それがなければ、彼らの仕事はできない。詐欺師が仕事をはじめるにあたって、まず必要なのは、人が何を求めているかを察知して、そこに「つけいる」ことである。【著者略歴】山崎和邦(やまざき・かずくに)――1937年、シンガポールに生まれ、長野県で育つ。1961年、慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村証券入社。1974年、同社支店長。同社を退社後、三井ホーム九州支店長に就任、1983年同社取締役、1990年同社常務取締役兼三井ホームエンジニアリング社長。退任後の2001年、産業能率大学講師として「投機学」講座を担当。2004年武蔵野学院大学教授。現在、武蔵野大学大学院教授兼武蔵野学院大学名誉教授。投資歴51年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築。晩年は投資家兼研究者として大学院で実用経済学を講義。ラジオ日経「木下ちゃんねる」、テレビ番組「ストックボイス」ゲストメンバー。
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