三流シェフ 電子書籍版
1485円(税込)
作品内容
雑用こそ人生の突破口だ。誰より苦労しても、その苦労を見ている人は1%にも満たない。それでも“世界のミクニ”は必死に鍋を磨き続けた。何者かになろうとして、懸命にもがく人たちへ――。料理界のカリスマ・三國シェフ、感涙の自伝。37年続いた「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉じ、ぼくは70歳で新たな夢を実現する北海道・増毛(ましけ)での極貧の幼少期、漁師の父と出掛けた海、“料理の神様”に近づきたくて生やした口髭、地獄の厨房とヨーロッパ修行、30歳での開業とバッシング、ミシュランとの決別――。時代の寵児と言われながら、がむしゃらに突っ走ってきたぼくが、一大決心をして「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店する理由と、ぼくが戦ってきた人生のすべて。どんな一皿よりもエモーショナル!世界に冠たる“ミクニ”の料理は、彼の苦悶の日々とパワフルで情熱的な生き様から作られる。生きるための営みと企み、そして熱狂とは――。人生の本質が凝縮された1冊。
作品情報
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