わたしたちの秘密 電子書籍版
858円(税込)
作品内容
村山由佳氏、おすすめ!「作家・中江有里の真摯な声が聞こえてくる。人生からは逃げられない、けれど人は変われる、と」30歳の大倉玉青は、人材派遣会社に登録し大手通信系企業の受付として働いている。大学時代は、演劇サークルに所属していた。愛読書の『走れメロス』をバッグに放り込み、苦行のような満員電車に乗り職場へ通うのは、ただ生活のためだけだ。その生活が空虚で、何のために生きているのかわからない。彼女は、5年前の自らの選択が生んだ「秘密」を抱え、それに関わる者の存在を「希望」と感じながら、ただ日々を過ごしていた。そんなある日、劇的な邂逅から生活が急転。玉青は思う。この出会いを、わたしは信じていいのだろうか――。女優・作家・歌手として多彩な才能を見せる著者が、二人の女性の交錯を軸に現代的テーマに迫った、温かでミステリアスな物語。『トランスファー』改題。【目次】同じ夢極夜世界は広い振り向かない男話してくれて嬉しかったおやすみ 洋海再びの夢まだ、生きているまだ死ねない痕跡 〈巻末対談〉松井五郎(作詞家)×中江有里 歌手活動の再開は、この小説がきっかけだった
作品情報
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