米墨戦争とメキシコの開戦決定過程 電子書籍版
3960円(税込)
作品内容
アメリカとメキシコのその後を決定づけた開戦の真相=深層! アメリカにとって、米墨戦争の結果手に入れたカリフォルニアからニューメキシコにわたる国土の拡大と太平洋国家への変貌が帝国主義への道を拓いた。一方、1821年に独立を果たしていたメキシコは、領土の割譲だけでなく、財政破綻をきたすとともに政情不安を続けて、1863年にはマクシミリアンが皇帝として君臨するに至る屈辱を受けるにいたる。 このように両国にとって転換期を作った米墨戦争は、如何にして始められたか。「戦えば敗れる」と分かりつつも開戦に踏み切ったメキシコの政策決定者と軍人……。長く続く権力を巡る党派間抗争にその一端があるにしても、メキシコ人は、戦争の大義名分に「名誉」の保持をあげており、その中身は明らかではない。 本書は、その「名誉」と戦争前夜の詳細な開戦決定を分析、戦争原因論を再検討する労作である。
作品情報
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