私的土地所有権とエジプト社会 電子書籍版
15125円(税込)
作品内容
【内容紹介・目次・著者略歴】土地立法レベルにおいてエジプト政府が時代の要請である法の近代化にいかに対応したか。19世紀中葉における一連の土地立法を、法の近代化と短絡させることなく、伝統的イスラム土地法体系の文脈の中で分析する。伝統的イスラム法体系の文脈で私的土地所有権の確立を見直し、19世紀エジプト社会の近代を描く。発展途上国研究奨励賞受賞。【目次より】はしがき史料解題〔法令・文書〕一 法令I 法令集 II 土地・税関係法令 III 判例・判決文二 文書I エジプトにおける「文書」史料事情 II 『エジプト総督内閣官房トルコ語局文書』第一部 近代エジプト土地制度史I 近代エジプト土地制度小史II ムハンマド・アリー統治下におけるエジプト村落社会 「農業法」の分析からIII 一九世紀中葉におけるエジプト灌漑行政第二部 エジプトにおける「私的土地所有権」の確立IV 一九世紀エジプト土地制度史研究 学界事情と史料紹介V エジプトにおける私的土地所有権の確立第三部 近代エジプトにおけるさまざまな土地範疇VI 一九世紀中葉エジプトにおける『土地税』VII 一九世紀中葉エジプトにおけるさまざまな土地範疇 リズカ地についてVIII 一九世紀中葉エジプトにおけるさまざまな土地範疇 都市不動産について第四部 「私的土地所有権」の確立とエジプト社会IX 近代エジプト農村社会研究のためのノートX 「徴兵免除」嘆願文書にみる一九世紀中葉エジプトの農村社会XI 一八六三年公布の二勅令にみる一九世紀中葉エジプト農民の土地喪失過程XII カフル・シュブラフゥール村の村方騒動 一九世紀エジプトにおける私的土地所有権の確立とイズバ農民※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。加藤 博1948年生まれ。 中東史学者。一橋大学名誉教授。一橋大学商学部卒業、同大大学院経済学研究科修士課程修了。カイロ大学留学。一橋大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。経済学博士。専門は、中東社会経済史、イスラム社会論。著書に、『私的土地所有権とエジプト社会』『文明としてのイスラム』『アブー・スィネター村の醜聞』『イスラーム世界の危機と改革』『イスラム世界の常識と非常識』『イスラム世界論』『イスラム世界の経済史』『「イスラムvs.西欧」の近代』『ナイル 地域をつむぐ川』『イスラム経済論 イスラムの経済倫理』『ムハンマド・アリー 近代エジプトを築いた開明的君主』 など、訳書に、Cl.カーエン『比較社会経済史 イスラム・ビザンツ・西ヨーロッパ』(共訳)アリー・バラカート『近代エジプトにおける農民反乱 近代エジプト社会史研究入門』(共訳)などがある。
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