中国の科学思想(中国学芸叢書) 両漢天学考 電子書籍版
4565円(税込)
作品内容
【内容紹介・目次・著者略歴】中国の科学は西欧の近代科学と違い、神秘のベールに包まれてきたが、歴史上の三大発明や紙の発明、さらに中国の三大科学(天文暦数学・医学・農学)と三大技術(紡織・陶磁器・建築)など巨大な結果を生みだしてきた。中国の科学思想は漢代を中心に基本の枠組が形成され、以後二千年にわたり影響を与え続けた。本書はその中で中核的な役割を果たしてきた天文暦学の思想的分析により、中国人の科学的思惟の原型である、自然現象と社会現象を統一的に捉えようとする思考構造を明らかにする。【目次より】プロローグ序章 中国の自然科学一 中国科学と天文暦数学二 漢代の科学I 術数学一 ビクゴラスと「数」の論理二 術数学と数の二義性三 経学と術数学四 術数学とビタゴラスの数論II 受命改正制一 受命改制と顕頭暦二 経今文学と三正説III 太初改暦と司馬遷一 太初改暦二 司馬遷と史官の伝統IV 劉畝の三統哲学一 劉敵とその学術二 三統暦の数理構造三 劉畝の三統説と五行説四 三統暦と経学五 王葬革命と三統説V 揚雄と『太玄』一 揚雄と擬経二 太玄暦の構造三 八十一首の陰陽消息説四 七百二十九賛の太玄占五 『太玄』の構造VI 後漢の四分暦と察蘊の律暦思想一 後漢の四分暦と察蘊の律暦意二 六十律三 四分暦四 律暦意の構造終章 天学エピローグ注※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。川原 秀城1950年生まれ。中国思想研究者。東京大学人文社会系研究科名誉教授。京都大学理学部数学科卒業、同文学部哲学科(中国哲学史専攻)卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。専門は東アジアの儒学。著書に、『中国の科学思想 両漢天学考』『毒薬は口に苦し』『朝鮮数学史』『数と易の中国思想史』など、訳書に、杜石然『中国科学技術史 上・下』(共訳)銭宝そう『中国数学史』 高橋亨『朝鮮儒学論集』(共編訳)などがある。
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