宋の検屍官 中国法医学事件簿 電子書籍版
1870円(税込)
作品内容
北宋―遼、西夏の外圧に苦しみながら都市文化が繚乱とした時代、検屍の技術・制度は当時の世界最高水準に達していたという。八代皇帝の御代、政和七年(1117)四月半ばの朝。首都開封一の盛り場、桑家界隈の芝脚小屋海棠棚で、人気女役者楊安奴の死体が発見された。外傷はなく病死とも考えにくいが、赤子を朶んでいたことから、愛憎の末の殺しとも見られる。捜査検屍を担当する方淵之が死因解明に苦慮するうち、部下の丘千五が紅い油傘を死体に翳すと、なんと鳩尾に傷跡が浮かんできた…(第1話 紅油傘)首都開封と水都蘇州を舞台に、愛と殺意の果てを描く七幅の絵巻!戸川乱歩賞受賞の異才が放つ傑作中国医学ミステリー、待望の電子化。
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧