これでいいのか熊本県 電子書籍版

  • これでいいのか熊本県 電子書籍版
  • 1078円(税込)

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    作品内容

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。熊本県は古来より九州の中心地で、本来ならば福岡よりも大きな存在だったはずなのに、現在では大差を付けられている。その大きな要因が度重なる「災害」と「戦争」である。 熊本には、実に数万年前から多数の人間が暮らしていた。ところが縄文時代に鬼界カルデラ(現在の鹿児島県大隅海峡にあるカルデラ)の大噴火で文字通り「絶滅」した。だがその後、豊かな土地なだけに新たな「入植者」を向かえて再び繁栄した。ところが今度は大和朝廷(王権)の勢力に敗れて滅亡する。平安時代以降は多くの武家が栄えたが、小勢力が乱立し、戦国時代までに地元勢力はほぼ全滅した。近世には加藤氏や細川氏が熊本藩をつくり上げたが、明治初期に西南戦争の主戦場になり、またもほとんどすべてが「焼失」してしまう。このように熊本は何度も「リセット」を余儀なくされ、その都度復活してきたのである。ただそのせいで、その実力の高さや土地の豊かさに比べ、富と歴史の蓄積には預かれなかった。こうした事実を鑑みれば熊本県は、何度も蘇る不屈の地域なのである。古来「火の国」と呼ばれるように、まさに炎をまとう不死鳥のごとき精神を、熊本県は持っているといってもいいだろう。 そんな熊本県は今、新たな時代を迎えようとしている。熊本市では、長年の懸案であった熊本駅周辺の再開発が軌道に乗り、本来の中心地である桜町なども大きく変化しつつある。熊本市内とその周辺地域では、ベッドタウンが次々と造成され、熊本都市圏は大きく発展しようとしている。だが、その他の地域に目を向けると、八代、阿蘇、人吉では災害復興の遅れや熊本市へのストロー現象による人口減少に苦しんでいる、水俣は産業が減少し、天草は観光資源を活かし切れないなど、どこも難題に直面している。さらに県全体でいえば、災害復興と人口減少問題のダブルパンチに見舞われ、かなりの苦境にある。 果たして熊本県は今度も復活できるのだろうか? その答えを見つけるため、我々は県内各地を取材してまわり、多くの資料も分析した。そこから見えてくる熊本県の本当の課題と未来への可能性とは?

作品情報

ページ数
324ページ
出版社
マイクロマガジン社
提供開始日
2021/07/18
ジャンル
ビジネス・実用

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