ポジショナルフットボール実践論 すべては「相手を困らせる立ち位置」を取ることから始まる 電子書籍版
1683円(税込)
作品内容
渡邉晋は《切る》《留める》《解放》など独自の言語を用い、ベガルタ仙台に「クレバーフットボール」を落とし込んだ。実は選手を指導する際、いわゆる『ポジショナルプレー』というカタカナ言葉は一切使っていない。にもかかわらず、結果的にあのペップ・グアルディオラの志向と同じような「スペースの支配」という攻撃的なマインドを杜の都に浸透させた。フットボールのすべては「相手を困らせる立ち位置」を取ることから始まる――。ゴールからの逆算、すなわち「良い立ち位置」を追い求め続けた監督時代の6年間を時系列で振り返りながら、いまだ仙台サポーターから絶大な支持を得る「知将」の戦術指導ノウハウをあますところなく公開する。はじめに1章 ポジショナルプレー前夜戦術がチームに一体感を持たせるきっかけは逆転負けを喫した2015年の鹿島戦ポジショナルプレーの種となるもの[4-3-3]を試行錯誤した結果[3-4-3]へ偶然性も含んだ欧州視察で3バック思考を整理2章 渡邉式ポジショナルプレー~指導法~「相手2人以上を困らせる」ポジショナルプレーとは?《レーン》を真っ直ぐ走り2人の相手を困らせる決定的だったアイデア「だったら線を引いてしまおう」今から振り返ればあれは……強烈な「個」と戦術をどう折り合わせるか3章 渡邉式ポジショナルプレー~言葉の魔法~自分たちだけの「共通語」を作るパス1本で置き去りにするCB→WBの《切る》WBの《留める》で味方に利益をもたらすボールを奪った瞬間の逆サイドへの《解放》「5ゾーン」?選手に響かなかった言葉継続は力なり。少しずつ変貌していった仙台利き足へのこだわりGKを組み込むための試行錯誤ボランチは心臓。ともすれば1人で5人を困らせられることも攻撃で圧倒する意志を持ち突き抜けた2017年戦術の浸透とクラブ戦略4章 ポジショナルプレー交戦~対戦の駆け引き~望まない[5-4-1]やミラーゲームあくまでもスタート地点を見失わないようにミラーゲーム対策の[3-1-4-2]の導入教育者か勝負師か流れをとるか適正をとるか感じ始めた3バックの限界5章 ポジショナルプレー交戦~理想と現実の狭間で~カウンターへ傾倒していく過程トレーニングは嘘をつかない得られなかった攻撃の手応えと堅守速攻への回帰理想と現実の狭間で6章 ポジショナルプレー番外編~チームマネジメント論~スタメンとベンチメンバーをどう選ぶか?「想定内を増やす」アプローチ監督とコーチの違いとは何かアナリストやテクノロジーとの協調2020年から学ぶマネジメント『3+4対4』は最初に提示するトレーニング『ポジショナル』が当たり前となる育成へ対談 渡邉晋(サッカー指導者)×夏まゆみ(ダンスプロデューサー)「スペースの機能美」おわりに論理的プレーを生み出すトレーニングメニュー集3対24対3ウオームアップフォーメーション~シュートコンビネーション&クロスシュート1+5対5+GK6対5+1ターゲット5対5+2GK6対2(ウオーミングアップ)6対33対3+2レシーバー
作品情報
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