甲子園を目指せ! 進学校野球部の奮闘の軌跡 電子書籍版
1540円(税込)
作品内容
すべては1本の道につながっている――野球と勉強、どちらも絶対にあきらめない!取材した6校のうち福岡県の東筑高校と滋賀県の膳所高校は、2018年のセンバツに出場し、進学校の野球部に希望を与えてくれた。東筑高校の監督は、「勉強を一番に頑張って欲しい」と話し、選手は「勉強ができる方が野球に役立つ」と言う。膳所高校は、野球経験のない生徒がデータを集め、独特のデータ野球をセンバツで披露し球場を沸かせた。頭脳を生かして相手チームの攻撃や投手の配給を数値化し、データに基づいた作戦でこの夏の県大会も戦った。掛川西高校は、甲子園をよく知る監督の就任で、「甲子園タイム」と名付けた目標を意識して夏の県大会に挑み、ベスト4まで駒を進めた。市立金沢高校は、自己修正能力の高さを生かし意志を持って物事に当たることにより、短時間で質の高い練習ができるようになった。松山東高校は、2015年のセンバツ出場後、停滞していたチームに新監督が新しい風を吹き込んでいる。今年は「誰かのために」勝利を掴もうと頑張った夏だった。仙台第二高校は、文武は二つの道ではない、道は一つという校訓を掲げ、一人一人が自分の役目を果たしていくことで成長していこうとしている。本書で取材した6校は、今夏甲子園の切符を手にすることはできなかった。だが、勉強しながら甲子園を目指すことは無謀ではないことを6つの物語は教えてくれるはずだ。 (はじめにより)【構成】◎県立仙台第二高校(宮城県)~「文武一道」。道は一つ。目の前の課題に全力で立ち向かう~一人一役。守備リーダー、走塁リーダーなど専門性を持って各自がチームに貢献。人間力の強化に取り組む。◎市立金沢高校(神奈川県)~「こうなりたい」「こうしたい」意志の積み重ねが結果に繋がる~的確な指摘をすれば問題点を修正できる高い能力がある選手たち。練習に明確な意志を持たせ、今夏県のベスト8に。◎県立掛川西高校(静岡県)~「全員本気・全員野球」勇気を持って戦う姿勢が大切~「甲子園タイム」と称して強豪校の実力を数字で可視化。緻密な数値化で結果につなげ、100%出し切った夏。◎県立膳所高校(滋賀)~「データ野球」を武器に斬新なシフト、頭を使う野球で勝負~毎年入部した選手の良いところを掛け合わせてのチーム作り。専門データ班の分析データを活用して戦う。◎県立松山東高校(愛媛県)~「誰かのためにやりきる」1球に熱中できるチーム作り~「勝利」を意識して、みんなで掴む野球ができた。監督就任3カ月で感じた手応え。◎県立東筑高校(福岡県)~考えさせる大人の野球を実践。日本一短い練習で、日本一強いチームに~怒鳴らない、強制しない、決めつけない。将来を見据えた指導で選手を伸ばす。「生徒は勉強を一番に頑張って欲しい」の真意とは?
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