サッカーと感染症 Withコロナ時代のサッカー行動マニュアル 電子書籍版
1386円(税込)
作品内容
長いスパンで感染症と付き合わざるを得ないWithコロナ時代に突入した今、もちろんサッカー界も新しい形態、思考にモデルチェンジしていく必要がある。サッカーを愛してやまない感染症専門医の第一人者・岩田健太郎教授の“サッカー異論"をフットボール批評編集部がまとめ、サポーター、選手、指導者……すべてのサッカーピープルに向けて、新しいガイドライン「サッカー行動マニュアル」の策定を試みた。来るべき第二波、第三波に備えるためにも、“サッカー新生活様式"の拠り所として本書をご活用いただきたい。【目次】はじめに 僕とサッカー■第1章 感染症マニュアル感染症の原理原則を知る感染経路を遮断すれば感染はしない街中で意識的に首を振るべき理由マスクは隙間だらけのザルディフェンダー目と手からも感染はするウイルスは目に見えないがイメージはできる「空中戦」に弱いエボラ出血熱ゾーニングの重要性ゾーニングとDFラインアトレティコはいいゾーニングゾーニングに雛形はないゾーニング最大の目的コロナウイルスは医療崩壊と親和性が高いあえて原則を捨てる医療戦術「ボールを回して」時間を稼ぐ現状は良くもなければ悪くもないガチっとしたコロナ対策が経済対策に繋がる東京は3人に1人が感染している?日本人は感染しにくいという仮説感染していない人が守るべき順序■第2章 観戦マニュアル元のように再開するのは現実的ではないJリーグは無観客でやるべき三歩進んで二歩下がるがJ復活の近道コロナを排除している限り元のJリーグには戻らないコロナがお餅になればJリーグは元通りになる第100回天皇杯の1年先延ばしも一つの選択肢我々にはDAZNがあるじゃないか世界の集合知をつまみ食いできる時代Jリーグのモデルは好ましいそれでも差別されるアジア人レアルとバルサの選手は仲良しなのに……ずっと良いプレーを続ける選手なんて世界に一人もいない「頑張る」が目標になるチームは大体うまくいかないプロの世界で「仲良くやる」が目標になっていいわけがない僕がイニエスタを大好きな理由■第3章 現場マニュアル選手はA型肝炎とE型肝炎に気をつけろどのクラブも忘れがちな日本脳炎の予防接種感染症の専門家をクラブは雇うべき選手はA型肝炎とB型肝炎のワクチン接種を手当をする時にはとにかく手袋を水虫を治療するのは簡単戦争と感染症の関係性細菌兵器開発のブラックな歴史子供の時に痛い思いをさせる必要はないサッカーのプレー自体にリスクは少ない保護者の「世間話集団」が最も危ない部活動という悪しき伝統をどうにかせよ「頑張れ」というだけの指導はいらない「走った方が偉い」わけではない「オレたちの世界」が正しい保証はない肩書きではなく内容で勝負できる時代■第4章 リーダーマニュアル日本にはリーダーがいないプロの政治も結果がすべて日本はずっと「正念場」日本にはメッセージを出す主体がいないギブアップをやめたイギリスイタリアとスペインは気づくのが遅すぎた明暗を分けた春節アメリカは渡航禁止がアダとなったメッセージの出し方がとにかく下手な安倍首相2つのメッセージしか言わなかったオフトジョンソンはメッセージの出し方がうまいイギリスにはスピーチスキルの伝統があるクロップはポジティブなメンタリティに持っていく天才ストックホルム症候群という功罪■第5章 日本代表マニュアル指摘のしようがないからYou Tubeで配信五月雨式にいろいろな専門家が入っていた概念的に正しい守備にすることはできる「彼」らが得意な東大話法日本代表監督の就任・解任も「説明」がない厚生労働省とJFA日本代表は「想定外」に極めて弱い悲観的なシナリオを想定すると怒られる日本日本の記者クラブにも問題がある何にでも「最善を尽くした」の日本日本は厳しい指摘が人間否定につながるドラマチックな物語主義が苦手な理由フィクションに近いドキュメンタリーそれでも今の日本サッカーが歴代でベスト■第6章 東京オリンピックマニュアルオリンピックとコロナは親和性が悪いオンラインオリンピックなら開催可能通常開催をした場合の最悪なシナリオ■特別収録1 岩田健太郎×岡野雅行(ガイナーレ鳥取GM)「先生と野人」対談2 岩田健太郎×アンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)「空間認識」書簡おわりに サッカーのように感染症が語られる日
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