メビウスの環 電子書籍版
550円(税込)
作品内容
【目次】・メビウスの環・黒いひこうき雲◆「メビウスの環」あらすじ――メビウス――それは、命をかける覚悟のある者だけが参加できるゲーム。生き別れた妹に会うために、松岡はゲームに参加する。願い事に応じて、体の機能の一部を奪われるというルールにより、ことばが話せなくなった松岡は、薄暗い樹海の中をさまよう。そんなとき、視界を失った一人の女に遭遇するが、その女はなんと妹の「美咲」だった!願いは叶ったが、ゲームは始まったばかり。参加者は、全部で5人。協力し合って生き残りを誓った矢先、仲間が一人殺される。食べ物も水もない極限状態で、誰もが疑心暗鬼に陥る中、はたして松岡の運命は……!?◆「黒いひこうき雲」あらすじ鳥羽心哉という男には、「良心」という、およそ人としてあるべきものが抜け落ちていた。幼い頃から、周りと同じように普通を装い、巨大なストレスを抱えて大人になった。そのストレスはとどまるところを知らず、鳥羽の内部を侵食し、「ストレス」と「無関心」が共存するという、歪な人格を形成した。いつもと変わりばえのしない休日。鳥羽が母親の小言を聞いていると、突然母親が苦しみ出し、鳥羽の命令をきくロボットのように変貌してしまう。続いて、父親も。それに味をしめた鳥羽は、合コンで一目惚れした瑠美をものにする。しかし、その不自然な現象は、やがて一つの事件にまで発展し――!?小さな部屋の中で繰り広げられる、因果応報のインセクツ・ホラー!!
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