萌えいづる 電子書籍版
473円(税込)
作品内容
京おんなのエロスは業が深い――『女の庭』で話題騒然の団鬼六賞作家が贈る、現代版・愛欲の「平家物語」。京都にある平家物語ゆかりの小さな寺には、参拝客が想いを綴るノート「忘れな草」があった。悲しみを抱えて、ひとり訪れた女たちは、誰にも言えない秘密を書き残す。結婚前につきあっていた男との営みが忘れられない女(第一話そこびえ――祇園女御塚)、年下の男とのフェティシュなセックスに溺れる女(第二話滝口入道――滝口寺)、仲が良いはずの夫から突然離婚を切り出された女(第三話想夫恋――清閑寺)、愛人の座を奪われ孤独に生きる女(第四話萌えいづる――祇王寺)、子どもを亡くし離縁した夫と身体を重ねる女(第五話忘れな草――長楽寺)……濃厚なエロスと、深い悲しみが心身に刻まれた女性たちの運命のゆくえを、古都を舞台に抒情豊かに描く、感動の官能小説。
作品情報
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