〈非婚〉のすすめ 電子書籍版
363円(税込)
作品内容
結婚というシステムに経済という視点から投げかける最上級の疑問符日本では、男女ともに適齢期を迎えれば「結婚」するのが当たり前という社会となっている。しかし、そんな考え方も時代とともに変わりつつある。「結婚できない」という考え方から「結婚しない」という考え方に変化している。当たり前のことが変わっていくのであれば、日本の社会も変化していかなければならないはず――。経済アナリスト・森永卓郎氏が、日本社会における結婚というシステムを経済的な視点から、ズバリ分析。排他的で長期的な要求をもたらす「結婚」から解放され、自由な選択がはかれる「ポジティブ・シングルライフ」という考え方があることを知り、人生設計の見直しを考えるきっかけとなる一冊です。【目次】はじめに第一章第二の家族革命1――「国策」につくられた戦後家族一・五七ショックの本質/子供が育ちにくい社会/それは『戦時人口政策』から始まった/母性のマインドコントロール/人工中絶と「第一の家族革命」/企業が先導した産児制限/会社のための標準世帯2――終身結婚制の終焉出生率低下と晩婚化/女性六人に一人が非婚へ/結婚の「市場化」第二章日本型恋愛と結婚の謎1――変貌する「愛の三角形」ロマンチック・ラブ・イデオロギー/「友達夫婦」はなぜ増えたか/仕事と家庭と恋愛の三権分立/「永遠の愛」と「三年目の浮気」/結婚回避の効用2――オンリーユー・フォーエバー症候群焼け跡のなかの憧れ/日本人の大いなる勘違い/流行歌が証明する恋愛ニーズ/崩れ始めたフォーエバー/性愛タブーは生きている3――経済体制と結婚システム夜這いが消えた意味/聖母の戦略、娼婦の戦略/女性が自立を避ける心理/終身結婚制と社会主義の相性/ダグラス=有沢の法則第三章シングルライフの経済学1――税制・年金は専業主婦優遇か税制批判の四つの論点/パートタイマーの「減税効果」/独身重税論の誤り/オルドマン・テンプルの三原則/ポイントは男女の賃金格差/エリート女性には専業主夫/公的年金はシングル女性が得2――結婚・住宅・子育てのコスト六兆二九〇〇億円のムダづかい/披露宴という名の「最後の晩餐」/借家か持ち家か/「生き残るリスク」とは/婚外子を想定しないシステム/エンゼルプランの登場/子育て総コストは七八八一万円第四章非婚社会で何が起こるか1――経済構造はこう変わる激変するライフスタイル/わがままが通る社会/横並び消費と大量生産の終焉/所得格差が拡大する2――少子化時代の発想転換高齢者の定義を変える/選別される男の遺伝子/少子化の五つのメリットあとがき――ラテンで行こう――
作品情報
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