「国防」がよくわかる本 電子書籍版
495円(税込)
作品内容
法律・兵器・政治……その過去から現在へ軍隊のない独立国は、日本も含めて数ヵ国にすぎません。ところが日本の防衛予算は英・独・仏をもしのぎ、しかも1990年の湾岸戦争、1999年の周辺事態法、そして2004年の自衛隊のイラク派遣を経て、その矛盾は劇的に深化しました。にもかかわらず、防衛論争は日米安保と憲法9条の範囲にとどまっています。本書では、法律・兵器・政治を軸に、憲法制定から近年の調達疑惑まで、日本の国防問題の全貌を解き明かします。第1章軍隊を持たない国終戦とは、いつのことか「憲法より米だ!」憲法は「押しつけられた」のか第九条をめぐって第2章「警察力」とバズーカ砲東西冷戦二つの中国二つの朝鮮朝鮮戦争への道警察予備隊第3章安保体制と自衛隊朝鮮戦争後の世界安保条約保安隊とはなにか保守政治家と自衛隊安保闘争と自衛隊第4章三島由紀夫はなぜ死んだか「違憲の軍隊」治安出動はあり得たか「脅威」の変遷右翼と三島警察官僚の時代第5章戦後レジームとはなにか赤城構想と三矢研究自民党政治と自衛隊憲法と自衛隊と裁判所護憲派の迷走第6章揺らぐ「平和国家」知られざる改憲勢力冷戦終結への道のり日米同盟の危機イスラム原理主義サダム・フセインの戦争作られた「湾岸トラウマ」第7章国防の、泣ける真実自作自演の話戦車の話クルマの話兵器輸出の話福祉と「脅威」と震災の話●林信吾(はやし・しんご)1958年、東京生まれ。神奈川大学中退。1983年より10年間、英国に滞在。この間、ジャーナリストとして活動する傍ら、『地球の歩き方・ロンドン編』の企画と執筆に参加。帰国後はフリーで執筆活動に専念している。『青山栄次郎伝EUの礎を築いた男』(角川書店)、『超入門資本論マルクスという生き方』(新人物往来社文庫)、『反戦軍事学』(朝日新書)、『イギリス型〈豊かさ〉の真実』(講談社現代新書)など、著書多数。
作品情報
作者の関連作品作者の作品一覧